家庭訪問記録より ~ 2012年 その2 ~


年老いたおばあちゃんと2人で暮らしている少女の家を訪ねる。
崩れそうな家の前にぽつんと座っていた少女は10才。

前回の家庭訪問で,おばあちゃんから家庭状況については聞いていた。

一年半ほど前にHIVにより両親を亡くした。
少女も母子感染しており,市内の小児病院から無料で援助を受けている。
年をとっているから生活はとても苦しいが,
身寄りのない孫がかわいそうで引き取った。との話だった。

この日,おばあちゃんの姿は見当たらなかった。
「おばあちゃんは?」少女に聞く。
「いないよ。」
「どこ行ったの?」
「お家。」
「え?お家ってここでしょ?」
「私のお家はここ,おばあちゃんのお家はあっち。」
そういって遠くを指差した。

話をよく聞くと,おばあちゃんは別の家に住んでおり,
両親が残してくれたこの家には,いつも一人でいるのだという。
おばあちゃんは時々少女の様子を見に来るだけ。

おばあちゃんの話と全然違う。

少女に頼んでおばあちゃんの家に連れて行ってもらった。

コンクリートの割としっかりした家。
罰悪そうに苦笑いをしておばあちゃんが出てきた。
「HIVがうつると怖いからね。でもちゃんとご飯は食べさせてるよ。」

孫への愛情は?
両親を失った孫への憐みは?
納得いかないことばかりだったが,責めてもしょうがない。

1時間,おばあちゃんのとりとめのない言い訳のような話を聞き,
HIVの感染経路など,日常生活で感染する危険は殆どないことを説明した。
小児病院の方からも指導を受けているだろうに…
「知らなかった~」なんて言う。

とりあえず,少女はおばあちゃんと一緒に暮らしはじめた。
昨年度は学校を休みがちだったが,新年度に入ってからは欠席がない。
学校でもとびっきりの可愛らしい笑顔がたくさん見られるようになった。

また少女が一人ぼっちで暮らすようなことにならないよう,
現地の先生方と交代で最低週一回はおばあちゃんの家を訪問している。

IMG_0420.jpg



――――――――――――――――――――――――

 みなさまへお願いです 
 
支援者が足りていなかった9名の子どものうち,
4名分の里親の申し込みをいただきました。
あたたかな応援,心より感謝申し上げます。

現在,あと5名分の子どもの里親が必要です。
何卒ご協力をお願い申し上げます。
就学支援の詳細につきましては 『アナコット里親会』 のページをご参照ください。


Anacott_Foster Parents Club



にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
スポンサーサイト
[ 2012/11/09 02:11 ] 里子家庭訪問記録 | TB(0) | CM(2)
いつも、ブログの更新を楽しみにしています。
子どもたちの様子が見れれば、皆支援を続けやすいと思います。
[ 2012/11/10 16:19 ] [ 編集 ]
感染症かかっている人はかわいそう。でも、うちも避けると思います。でも、孫なんだから、一緒に暮らすべきだと思う。
[ 2013/02/06 19:35 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL