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11 July. 2010 (Sun.)

6時半,みんなで朝食。
ピッセインもぐっすり寝て昨日より顔色がいい。
朝食後は,みんなで学校へ。
日曜だから学校には誰もいない。
もしかしたら親が捜しに学校へ来るかもしれない。

「ネアックルー,ピッセインは学校のカバンを失くしちゃったんだ。
ぼくの鉛筆を少し分けてあげてもいい?」
クーが,今朝こっそり私に耳打ちした。
「もちろん!クーがそうしたいと思うのなら。
必要だと思ったことは自分で判断して助けてあげていいんだよ。」
そう言うとめちゃくちゃ嬉しそうに笑って自分の引き出しをあさり始めた。

クーからもらったカバンを肩からさげて嬉しそうに走り回るピッセイン。
中には…
・クーのお気に入りのミニカー1つ
・自分のありったけの鉛筆と消しゴム
・この間買ってあげたばかりの新しいノート2冊

午前中,同じ一年生のクーとピッセインは一緒にクメール語の勉強。
午後はマーリッとお絵かきをしたり,タエレアンとボールで遊んだり…

結局,親は現れなかった。

ピッセインは家を教えてくれなかった。
「わからない。」の一点張り。

今日も一緒に水浴び。
そっと尋ねてみた。
「ここの傷跡,どうしたの?」
「やけど。」
無表情で素早く答える。
「こっちはどうした?」
「やけど。」
「頭の傷は?」
「やけど。」

「そっか…。痛かっただろうにね…。」
そう言って抱きしめることしかできなかった。

明らかに火傷ではない。

夜,教頭から電話があった。
「明日朝一で孤児院に引き取ってもらうよう手配した。」 と。
「ちょっと待ってよ!まだ家も親も見つけていないのに!」
「何にも覚えていないのに,どうやって探すんだ?
もたもたしてて何かあったら学校の責任だ。」

校長に電話。
学校の責任も分かるけど,せめて,明日の朝だけ時間をほしい。
何としても親を見つける。
同じクラスの子どもたちが何か知ってるかもしれない。

渋々といった感じで9時まで猶予をもらった。

何なんだ。
責任,責任って…。
子どものことより自分たちの責任。
どこの世界もおんなじか。

ピッセインが寝て,久しぶりの家族会議。
マーリッ,タエレアン,クー。
2日間,あたたかくピッセインと関わり,助けてくれた。
3人への感謝と…今後のことを伝える。
明日の朝,親が見つからなければ孤児院に送られる。

クーの目から涙がこぼれた。
「孤児院はかわいそうだ。
ネアックルー,うちに一緒においてあげてよ。」

「ネアックルーだって本当はそうしたいんだよ。」
マーリッが私の代わりに答える。

「ぼくはいつかネアックルーと,子どもを助けるための組織を作るんだ。
ネアックルーみたいに,一人ひとりをちゃんと大切にするNGOにするんだ。」
泣きながらタエレアンが言った。


明日,親を見つけてどうしたらいいのか。
予感どおり,本当に虐待が行われていたとしたら…
黙って孤児院へ行った方がピッセインにとってはいいのではないか…

「お母さんに会いたい?」という質問には
「会いたい。」とはっきり答える。
虐待は思い過ごしなのか。

分からない。

まずは親を見つけること,真相を確かめることか。

私には目の前のたった一人の子どもさえ救うことができないのか。


ちぃ一家




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[ 2010/08/05 18:28 ] 日記 2010 | TB(0) | CM(2)
こんばんは
マンモス小学校では大変ですね…。虐待されてる子どもは親の事を悪く言わないこともあるみたいだし、嫌な記憶が飛んだりするみたいだし…。もし虐待されていたら、その子が大人になってもトラウマに負けず幸せになる事を願います☆
[ 2010/08/06 01:44 ] [ 編集 ]
タロさんへ
そうですね…。
規模が大きい分,色んな事情を抱えた子がたくさんいます…
続きの日記,明日アップするのでぜひご覧ください。
[ 2010/08/07 21:01 ] [ 編集 ]
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