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15 Oct. 2007 (Mon.)

事故から1ヶ月。
入院生活も27日目。
いろんな人と話す。

もともと世間話なんか大嫌い。
人付き合いはめんどくさい。
そういう人間だ。

日本で勤めていた5年間。
いつも1人でいっぱいいっぱいで,何かに追われていて。
興味の持てない大人とは付き合わない。
「そんな暇はないの。」って顔して。
振り返ると恥ずかしくなる。

嫌なやつだったよな~。

ちょっとは変わったかな。

本が読みたい。
仕事がしたい。
クメール語の勉強がしたい。
1人の時間がほしい。

そういう気持ちをちょっと横に置いとく。


同室のおばあちゃん。
独り言のように一日中しゃべり続ける。
子ども時代の話。
樺太の話。
お孫さんの話。
ダイエット失敗談。
美味しい漬物の漬け方。
美味しいぶどう,美味しいお餅,美味しいカボチャの煮付け…
9割は食べ物の話。
ダイエットなんてできるわけがない。
大好きな旅行の話。
国内は年をとってから何ぼでも行ける。
海外は若いうちじゃないと。だって。
75歳だけど。
そんなふうに言う彼女は,誰よりも輝いているおばあちゃん。
1日10回,トイレから出てくると,半ケツのまま一直線で私のところへ。
右腕を動かせないうえに,腰にもコルセットを付けている。
ので,自分でパンツを上げられない。
彼女のパンツ上げは私のお仕事。
目の前まで来て,くるりとお尻を向ける。
ちょっと情けない顔して。
めちゃくちゃ可愛い。

4病棟のIちゃん。
車椅子で,1日に5回は現れる。
朝は6時半,リハビリがてら松葉杖で起こしに来てくれる。
話し出したら止まらない。
マシンガントークとはまさにこのことか。
時々しゃべり殺されそうになる。
でも,一度も彼女から他人の噂話を聞いたことはない。
絶対に悪口を言ったりしない。
こういうおばちゃんは,なかなかいない。
ヒトに対する想いのいっぱいあふれる人。
カンボジアでの活動にめちゃくちゃ興味を持ってくれる。

3病棟のおじちゃんたち。
リハビリ帰りの私を必ず捕まえる。
「ここに座りなさい。」
と,真ん中に椅子を置かれる。
カンボジアのことを質問攻めされる。
午前は,大抵ここで過ごし,お昼ご飯が来たら解放される。
帰りは両手いっぱいにお菓子を持たされる。

先週退院した肩のおばちゃん。
通院の際には必ず顔を出してくれる。
私のために3日かけて作ってくれたパッチワークの巾着袋。
まだ,たくわんも切れないのに。
痛い腕を震わせながら針に糸を通す姿が目に浮かぶ。

リハビリ帰りによく会う膝のおじちゃん。
無愛想でニコリともしない,頭には毛もない。
外のベンチ,二人で日向ぼっこした。
「65年も生きてて,あんたのような娘さんに会ったのは初めてだ。
 きっと色んな人が応援してくれてるだろうけど…
 俺ァ真剣にあんたのこと応援してっからな!!」
退院の日の朝,そう言って照れくさそうに笑った。

自衛隊のお兄さんたち。
PCで仕事をしていると,いつも集まってくる。
カンボジアで撮った写真たちが見たい。と。
自衛隊で受けている教育と私がやりたいこととは,相容れないものがある。
と勝手に思っていた。
自衛隊は武器を持って海外へ。
私はピアニカを持っていくほうがいい。
でも,『自衛隊』って一くくりにしちゃいけないんだな。
彼らはそれぞれに,色んな考えを持っている。
そして,みんな私の活動を応援してくれている。

お隣のベッドの大好きなHさん。
ご主人は癌の治療のため,別の病院に入院中。
彼女の優しさは,いろんな苦しみを知ってる,深~いものの気がする。

昨日は彼女のお誕生日だった。
ので,脱走して,こっそりケーキを買いに行った。
夕食後,515号室の4人でお誕生会。
まだベッドから出られないKさんのテーブルに集合。
55歳分の蝋燭に火をつけたケーキを置く。
看護師さんたちも目をつぶってくれて,記念撮影までしてくれた。
部屋の戸を閉めて電気を消して,バラバラのバスデーソング♪

不意打ちをくらったHさんの目は真っ赤っか。
火を吹き消して,慌てて換気。
警報機が鳴らなくて一安心。
突然,Kさんが大泣き。
「入院してよがっだ~!この部屋でよがっだ~~!千草ちゃ~んッ!うえ゛~~ん!」
もう一人のおばあちゃんも,涙だか鼻水だか…ぐちょ濡れ状態。
なぜか,みんな泣きながらケーキを食べることに。


人はいい。
って思う。
子どもが好きだった。
子どもにだけは,どんなときも真剣に向き合ってこれた。
大抵の大人は嫌いだった。
子どもの頃からそう。
社会に出ても同じ。
信用できない。
くだらない。
つまらない。
って,勝手に決め込んでいた。

「くだらない大人」という先入観をいつも持っていたんだ。

日本人に対する偏見か。

そんな自分が一番くだらないんだなぁ。

人はやっぱりあったかいものなんだなぁ。
日本人もカンボジア人も。

自分が常にあったかい気持ちで人と接しようとするかどうか。
ただそれだけだったんだなぁ。
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[ 2010/07/07 18:54 ] 日記 2007 | TB(0) | CM(0)
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