ちぃ先生の日記 (2012年3月) ~by アナコットスタッフ~


久しぶりのブログ更新です。
ブログを心待ちにしてくださっているみなさま、お待たせしてごめんなさい。

ちぃ先生が書く 『あなこっとぶろぐ』。
いつもちぃ先生が心で感じたことをみなさんにお伝えしてきました。
そして、ちぃ家族のこともたくさんお伝えしてきました。

今年に入り、ちぃ家では信じがたい、信じたくない出来事が起きました。

ちぃ家族を応援してくださっているみなさまに、起こったことを伝えなければ…。
でも、ちぃ先生にとって、この現実と向き合うのは本当に、本当に辛いことでした。

どうしても現実を受け入れられず、気持ちの整理が出来ず、
ブログを書く手は止まったままに。
でもこのことを素通りしては他の出来事も書けない事は分かっていました。

月日が経ち、ちぃ先生はようやくこの事件を伝える気持ちの準備が少しできたようです。
今日はちぃ先生の日記をご紹介します。

(アナコットスタッフ)


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(March.2012)

2月中旬,7人家族は突然4人になった。
日本での3週間の仕事を終えてカンボジアに戻ると,3人の子どもの姿がなかった。
3人兄弟の叔母という人が借金を抱え,私がいない隙に子どもたちを連れ去った。
マーリの話によると,知らない男が父親を名乗って突然現れた。
子どもたちは父親の顔を覚えていない。
「祖母が危篤だ」 と言って子どもたちを連れだした。ということだった。

叔母の近所の人たちに聞き込みをしたところ,
叔母は1万ドルほどの借金を抱えて夜逃げをしたことが分かった。
姿を消す前に,「子どもはいくらくらいで売れるのだろう?」 と話していたらしい。

警察は全くあてにならなかった。
子どもはタイへ売られることが多い。
だからタイへよく出入りをしている知人に子どもたちの写真を渡した。
3人兄弟を見かけたらすぐに連絡してもらうことになった。

国境付近に「3人兄弟がいる」という情報は何度も入る。
その度に国境付近へ向かう。
ある時は工事現場へ。
ある時は物乞いをしている子どもたちがいる通りへ。
ある時は子どもの売買をしている人間との直接交渉。

必ず見つかったその3人兄弟を買い戻す形になるのだが…
うちの子どもたちではない。
うちの子どもたちのように売られた子どもが
こんなにもたくさんいることに愕然とする。



気付けばいつも私の膝の上にいてぺたりとくっついていたペイ。

すきがあれば反対側からくっついてきてにっこりと笑うマッカラー。

そんな様子を嬉しそうにみつめるペア。


笑い声とキラキラした瞳。

小さな手のぬくもりが消えない。


あまえんぼうのペイは事態が呑み込めず,ポカンとしているのだろうか。
何でちぃお母さんは迎えに来ないのかと泣いているだろうか。

マッカラーはまた笑顔を失ってしまっただろうか。
きちんと髪を結ってくれる人はいるんだろうか。

泣き虫のペアは 「お兄ちゃんだから」 とがんばっているのだろうか。
あの大粒の涙を流しているのだろうか。


あの子たちの無邪気な笑顔に会いたい。

もう大丈夫だよと抱きしめたい。

そんな日がくるのだろうか。


苦しい思いをしているのだろうか。
ちゃんと食べているだろうか。



守ってあげられなくて,ごめんなさい。


やり場のない怒りは全て自分に返ってくる。
無力な自分が3人の命を不幸にした。
自分は何のためにここにいるんだろう。



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何をどうしていいのかわからなくても、ちぃ先生は走り回りました。
その都度残酷な現実にぶつかり、苦しく、つらい思いをたくさんしています。
でも、今も希望は捨てていません。

そして、ちぃ先生はこのような状況でも挫けずに活動を続けてきました。
本当に芯が強く、たくましい人です。

ちぃ先生を心配してくださる方もたくさんいると思います。
ちぃ先生は大丈夫です。
今日もこれまでのように先生方の指導に、学校の子どもたちの指導に奮闘しています。

ただ、子どもたちのことにちゃんと向き合えるようになるには、もう少し時間が必要です。
まだちぃ先生にとって、子どもたちのことを聞かれるのも話すのも少しつらいことです。
ちゃんと向き合えるようになるまで、自分から話せるようになるまで、
もう少し温かく見守っていただけるとありがたく思います。

みなさんに心配かけないように、ブログ更新しないといけませんね。
今後はスタッフも一緒になって、カンボジアの様子をお伝えできるよう、頑張ります!



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[ 2012/06/24 01:01 ] 日記 2012 | TB(0) | CM(6)